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実施日主 催 団 体大 会 名
2013 年 1 月 14 日(月)全国珠算教育連盟
北海道地方連合会
第 35 回 北海道珠算選手権大会

 先日旭川市にて行われました表記大会についてのレポートです。昨年10月に行われた(と思われる)各地区大会を勝ち上がった, 高校生以上42名, 中学生44名, 小学生以下95名, 計181名が一同に集まり, その技量を競い合いました。  では早速, レポートしていきましょう。

個人総合競技

 まずは総合競技です。3 年前の旭川大会では大きなトラブルがあったのですが(ここで詳しくは触れませんよ), 今年は NHK さんが久しぶりにしっかり取材をする場面からスタートし, 進行も非常にスムーズでした。運営の皆様も相当ご苦労されたかと思います。お疲れ様でした。

 得点は, 2 年ぶりに同点決勝のない大会となりました。その分終了時間も予定よりも 30 分以上早まったわけですが, ちょっと寂しい気がしたことは否めません。道央支部では予選の段階で満点が 3 名いましたから, そういったレベルの方々にとっては「実力を発揮しきれなかった」と言えるかと思います。今大会唯一満点だったのは, 若松選手でした。

 その代わりと言ってはなんですが, 入賞レベルは高騰していたように思います。高校生以上の部は 2,000 点満点が 1 名, 1,990 点が2名, 1,980 点が 3 名, 1,970 点はいませんでしたが, 1,960 点が 4 名。ここまででちょうど 10 名。つまり, ベスト 10 に入るラインは 1,960 点ということです。1,900 点で 16 位。20 位の入賞ラインこそ 1,840 点と例年通りでしたが, その内容はこの通り恐ろしいまでのレベルでした。

 中学生の部, 小学生以下の部は例年通り。しかし目立ったのは, 特に小学生以下の部に於けるオホーツク支部の大健闘でした。

 次(下)の表は, それぞれの支部からの出場者数と入賞者数です。


 一見「やっぱり道央かぁ」と思われるでしょう。確かに層は厚いのでどうしてもこのような数値になってしまうのですが, その詳細が右表です(画像をクリックすると大きく表示します)。すべての支部を 1 文字で省略していますが, だいたいわかりますよね。つまり, ベスト 10 をみると, オホーツクに 5 名も入っているのです。得点でみても, この 5 名は 1,730 点から 1,880 点と, もうちょっとで高校生以上の部でも活躍できそうなレベルまで達しています。ちなみに優勝した道東支部の選手も, 元々オホーツクで珠算を始めた選手ですから, 如何にオホーツク支部の先生方や保護者の方々が選手育成に熱心であるかがわかるかと思います。純粋な選手数からみても, 私個人的には道央支部の比ではないと思うのですがどうでしょうか。今後が更に楽しみです。


種目別競技 〜 読上暗算

 今回最も盛り上がった競技は, この読上暗算だったように思います。

 何と言っても, 17 連覇中の選手がなかなか正解せず, 桁数も 16 桁から 15 桁, 14 桁と下がっていきました。

 5 桁〜 15 桁で, いったんは高校生以上の部で 2 名が起立しました。しかし両名不正解。

 5 桁〜 14 桁まで落ちた加減算。そこでまたもや 2 名が起立, しかも 2 人目は小学生の選手です。答えを読み上げます。間違えた時点で選手は座りますから, なかなか 2 名とも座らず, 会場もその様をじっくり見守っていました。最後まで答えを読み終え, 起立していた小学生の両隣の選手が「おぉっ! 合ってる!」という大きな声を張り上げました。当の選手もガッツポーズです。その直後, 会場の観戦者からも, 驚きの, そして温かいどよめきが起きました。こういう場面は最近はなかなか見られないような気がします。

 さて, 連覇中の選手の方を見ると, こちらも立ったままです。そう簡単に 18 連覇を阻止させるわけにはいきませんよ, ということでしょうか。

 その後数問後, またもや同じような場面。今度は小学生が最初に座り, 連覇中の選手が最後まで立っていました。その様子を見ると, 今度は会場から「あ〜あ」というため息が起きました。連覇中の選手には失礼, というか可哀想ですが, 何か会場全体が一体となってこの小学生を応援している様子がよく分かるシーンでした。

 でも良いですよね, こうやって新しいスーパー選手が育っていくのではないでしょうか。この小学生も, 中学生になっても, 高校生になっても, そして社会人になっても, その技術を磨き続けてくれることを期待してやみません。きっと, 連覇中の選手もそう思っているに違いありません。


種目別競技 〜 読上算

 読上算も, 読上暗算ほどのどよめきは起きませんでしたが, 何故か(失礼)読み手が「本気読み」していたように思います。加算は30秒切りを連発していました。それが会場にも伝わったのではないでしょうか, それでも毎回複数の選手が立つ様をみて, 1 問 1 問小さなどよめきが起きていました。やはり, 北海道のレベルの高さがわかります。

 全問起立していた(と思われる)全国大会でも入賞している高校生の選手を抑え, 今年道北からの出場となった女性の選手が優勝しました。


種目別競技 〜 フラッシュ暗算

 フラッシュ暗算は, ハッキリと要項に「3 桁 15 口 1.70 秒からスタートする」と明記されていました。昨年 8 月に出された世界記録を意識してのことと思います。

 結局ここからスタートして, 3 問目の 1.90 秒で正解が出ました。この選手も読上算と同じ選手, これで 2 冠達成です。ちなみにこの選手, 昨年度は個人総合とフラッシュ暗算の 2 冠でした。2 年連続 2 冠は素晴らしいですね。

 ちなみにこの種目は例年通りの記録となりました。高校生以上の部の入賞ラインは 3 桁 15 口 2.6 秒。ちなみに同 3.0 秒で 10 段合格レベルです。中学生の部の入賞ラインは同 4.5 秒。全珠連 9 段は同 4.0 秒, 8 段は 12 口 4.0 秒ですから, その間くらいのレベルということになります。小学生以下の部の入賞ラインは 12 口 4.2 秒。8 段よりも多少遅いレベルで入賞ということです。この時代, この種目はきっと, ちびっこたちは楽しく練習しているんでしょうね。明らかに珠算の段位を超えたレベルでの戦いとなっています。私は完全に逆なんですよね……やはり, 得意不得意というのは人それぞれということでしょうか。




 以上で今大会のレポートを終わります。来年は札幌での開催です。皆さん, 来年また出場できるよう, しっかり練習しましょう。

 また新たな選手が見られることを, 新たな戦いが見られることを, 楽しみにしています。