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実施日主 催 団 体大 会 名
2012 年 1 月 9 日(月)全国珠算教育連盟
北海道地方連合会
第 34 回 北海道珠算選手権大会

 例によって筆者は予選落ち(しかも次点)してしまった本大会ですが, 例年の如く日帰りで観戦してきました。例年, 交換採点と種目別競技で異常に時間が掛かるのですが, 今年は交換採点も比較的スムーズで, 種目別競技も入賞枠ピッタリの正解者が出るというミラクルを連発したおかげであっと言う間に終わりました。運営の皆様, お疲れさまでした。


 成績の面です。閉会式での挨拶で, 高校生以上は例年とさほど変わらないが小学生以下の層が厚くなってきているように感じている旨ありましたが, 決してそんなことはないかと思います。


 まず高校生以上の部ですが, 入賞ライン 1,880 点というのはここ 5 年間で最高水準です。満点も 2 名出ていますし, しかも 2 人ともこの大会での満点は初という顔ぶれで, それこそ新鮮な(?) 同点決勝でした。それよりも上位 10 名が 1,980 点以上というのはまさに異常というしかありません。今年で, 完全にこの大会も満点競技になったな, という感があります。以上より, 選手層も厚くなってきており, 高校生以上の部は明らかにレベルアップしてきていると言えるかと思います。

 では小学生以下の部はどうかというと, 確かに優勝得点が 1,950 点というのはこの 5 年間で最高点ですが, 入賞ライン 1,380 点は昨年よりも 20 点下がっています。これを下がっているとは見なくても, 少なくとも「同水準」でしょう。

 右の度数分布グラフは, それぞれの部門の上位 20 名の分布を示したものです。2,000〜2,050 の度数には満点者が入っています。比較しやすいよう, 縦軸と横軸を 3 部門すべて揃えてあります。これを見ると, もしかすると前述の挨拶内のコメントは, 中学生の部と比較してのものかもしれません。しかし小学校卒業と同時にそろばんをやめてしまう選手が多いのはかなり以前から指摘されていることであり, この分布が今年特有のものであるとは思えません。


 小学生が今年凄かったのは, 読上暗算です。優勝の 11 桁は, ここ 5 年間で最高です。この子供が, 中学校に上がったときにそろばんをやめることがなければ, 中学生の優勝ラインも 11 桁以上になるはずです。

 逆に, こういった能力の選手が高校生以上まで続け, 高校生以上の部がこのような異常事態になっていることも明らかです(別に悪いことだとは思っていません)。どうしたらそのような能力の選手「以外」の選手もほそぼそと続けてくれるのか……そこが問題だと思いますがどうでしょうか。ここが解決していないから, 「そこまでの能力じゃないから良いや」という「やめる時期の低年齢化」が進んでいるように感じています(これは確かなデータがあるわけではありません)。確かに, そろばん教室に通う児童(小学生)の数そのものは増えているようですけどね。


 お疲れさまと言っておきながら 2 点ばかり苦言を呈しておきたいと思います。失礼を承知の上ですが, もうちょっと参加者の側に立った運営をして欲しいな, と感じています。運営側に立った運営(計画)をしているようにしか見えませんでした。

 1 つ目は, 昼食時間が 20 分しか取られなかったことです。健康的面(それこそ食育の時代です)からも問題化と思います。それで終了時間に問題が出るようだったら, 他の部分を削るべきでしょう。

 2 つ目は, トイレ時間を適切に取られていない(計画されていないだろう)ことです。高校生以上の部の一部の選手から声が出て, それを運営の方がステージ上に伝えてようやく「どうしてもトイレに行きたい方は……」とのアナウンス。時間も切らなかったことから, かえって長い休憩になってしまいました。少なくとも 60 〜 90 分毎にトイレ休憩を取る, という取り決めをしておくべきです。

 2 つとも, 選手の健康面を配慮してのことです。特に小学生が多いこの大会では重要なことであると思います。もちろん, 大会時間を短くすることは重要で, 今年はその点は非常に良かったかと思います。しかし大会時間の長さは, 昼食時間やトイレ時間で操作するのではなく, あくまでもそれらをしっかり取った上で残された時間を有効に使おうとすべきではないでしょうか。


 というわけで, 今回の大会レポートは以上です。毎回書くわけではありませんのであしからず。でも, 気が向いたら, 若しくは何か感じるものがあれば, こうして筆を執ってみたいと思います。