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実施日主 催 団 体大 会 名
2012 年 12 月 9 日(日)札幌商工会議所/日本珠算連盟/札幌珠算教育連盟第 47 回 札幌市民珠算競技大会

 12 月 9 日(日), 北海道経済センターにて行われた表記大会についてレポートします。

 本大会は, 日本珠算連盟主催のそろばんコンクールを兼ねており, 問題もそろばんコンクールのものを使用しています。


 まずは個人総合競技。今年の目玉は, 何と言っても昨年の全日本珠算選手権大会の覇者, 若松選手が, 生まれ育ったここ札幌に戻ってきたことでしょう。その圧倒的なスピードで, 果たして順当に優勝できるのか。そして誰もが知るその実力に果敢に立ち向かう選手は現れるのか, といったところです。


 まず, 満点は一般の部で若松選手を含む 3 名, 高校生の部で 1 名, 飛んで小学校 6 年生の部で 1 名の合計 5 名でした。

 同点決勝は, そろばん札幌一を決めるものをこの 5 名で先に行い, その後各部の最高点の者で全国一決定のための決勝を行いました。個人的にちょっと謎だったのが, 前後逆じゃないの? ということ。札幌一が先に決まって, その後の全国一のための決勝で部門優勝を決めたため, 札幌一が部門優勝にならない可能性もあったわけです。それはさすがにどうかと感じました。

 それはそうと, かけ算と割り算が 10 問, 見取暗算と見取算が 5 問, 合計 200 点満点で制限時間 10 分の同点決勝問題。もちろん決勝の場に来た方々は 10 分なんて掛かるわけがないのですが, 個人総合でギリギリ満点取れる可能性がある選手でも 5 分程度かかる問題です。

 札幌一を決める決勝では, 順当に(?) 若松選手が最初に挙手。この時点で計算ヤメです。そのタイムは, 驚愕の 1 分 38 秒 81。

 ところが事件が起きました。若松選手, なんと見取暗算と見取算で合計 4 問も間違えるという絶不調振りを発揮され, 試答点が 180 点程度だった高校生の選手が 170 点で優勝をかっさらっていったのです! これは快挙です。この高校生, 若松選手, そして私自身と同じ一條珠算塾に在籍しているのですが, 多分スピードでも若松選手に次ぐ選手に成長していると思われます。間違いなくポスト若松でしょうから, 今後も楽しみです。それこそ, 全国一を目指して欲しいところです。

 そして部門毎の全国一を決定するための決勝が行われましたが, 若松選手はここではリラックスして臨んだでしょうが, 先程よりも更に速い 1 分 28 秒 78 での挙手でした。そして 200 点満点だった模様です。こういうことがあるから一発勝負の大会は面白いんですよね。それにしても若松選手のポテンシャル, 恐ろしい限りです。こんな選手が今後ずっと札幌にいるかと思うと, これを目指すチビッコたちも出てくるでしょうから, この地域のレベルアップにも繋がるものと思われます。


 ここで, 参加人数について一言。

 私の感覚からすると, 参加者が異様に少ない大会だったように思います。Bホール(小学校 4 年生以下)はいざ知らず, 一般の部はたったの 7 名, 中学校 3 年生の部は何と 1 名! 過去 4 年間を見ても, こんなに少なかったことはありません。色々な事情はあるでしょうが, ちょっと寂しいですね。

 一般の部は, その 7 名が全員満点を取れる実力があると思われる選手ばかりだったのですが, 7 名中満点が 3 名, 最低点が 975 点という恐ろしいレベルでした。後で紹介する種目別競技でも, 誰が最後に残るのか? のような謎な光景が見られました。

 高校生の部はジャスト 10 名の参加。ポスト若松と思われる選手がダントツ, そして 900 点台が 5 名でした。下位 4 名が札幌東商業高校の選手だったことが, 何となく高校教育に於ける珠算の位置づけの低さを物語っているように思いますがどうでしょうか。結局は「珠算教室(塾)次第」というところでしょうか。

 中学校の部は, どの学年も満点が出ませんでした。中学校 2 年生の部は, 参加者こそ 6 名とここ 4 年間で最小だったものの, 最低点は 770 点と過去 4 年間で最高でした。

 小学校 6 年生, 5 年生の部は, いずれも優良賞ラインが過去 4 年間で最高で, 層が厚くなってきた感があります。

 特筆すべき部分は小学校 1 年生以下の部。2 年前までは 10 名も集まらないような状況でしたが, 昨年いきなり 10 名超え。そして今年も 17 名の参加。どうやらそろばんを学び始める年齢が低くなってきているようです。長く続くと良いですね。


 種目別は, A ホール(小学校 5 年生以上)の部しかわかりません。あしからず。

 まずは読上暗算。一般の部の優勝は当然のように若松選手。12 桁。

 しかし, それを超える選手が 2 名いたことは特筆すべきでしょう。まずは例の高校生, 13 桁。これは昨年と同じ桁数です。そして小学校 6 年生の優勝が若松選手と同じ 12 桁でした。この選手は昨年は 11 桁でしたから, 実力はまだまだ上がりそうで, 今後が楽しみです。

 高校生の部は, 3〜4 桁まで落ちても 5 名しか正答が出ず, 2〜3 桁まで落として競技が続けられましたがキリがないということで打ち切りとなりました。残念。


 そして読上算。

 実は例の高校生, この種目をかなり得意にしており, 全国大会でも入賞しています。そして今回もその実力をいかんなく発揮し, 第 1 問 7〜16 桁の補数計算, 32.5 秒という速度を一発で正解し, 見事優勝でした。ちなみにこのとき, 答案の字が汚いということで競技委員長まで答案を審議されたことで, ちょっぴり会場が笑いに包まれました。彼はどうやら, キレイに字を書く練習が必要なようです。そういや若松選手も, 小学校時代に字の練習をさせられていたことを思い出しました。

 なおここでも, 高校生の部は 5〜10 桁でも正答が出ず, 5 名のみ入賞で競技が打ち切られました。ちなみにその 5 名は 16 桁を正答。上位 5 名とそれ以外とのギャップが相当あったようです。それにしても, 昔から商業高校は暗算は弱いけどソロバン種目はある程度できる, というイメージがあったので, 私はこの読上算の燦々たる状況には驚きと悲しみを覚えました。


 最後にアトラクション, 恒例のフラッシュ暗算ビンゴです。これもそろそろ別のこと考えれば良いのに, と思ってしまいます。

 良かったのは, 昨年のフラッシュ暗算日本二位の若松選手が来たことですよね。ビンゴが終わったあとで, 司会者から「若松選手がいるので, その実力を見てもらいましょう」とアナウンスがあり, 本人の申告で 3 桁 15 口 2.1 秒を実演。本人は「これなら確実に合わせられる」というスピードを指定したのですから当然ですが, マイクを向けられ答えを述べ, スクリーンで答え合わせをするとご名答。会場がドッと湧きました。こうした演出はなかなか良いですね。


 というわけで, いろいろあった今年の大会。若松選手札幌復帰第 1 戦だったのでこのような盛り上がりもあったわけですが, 来年以降果たしてどうなるのやら。もっと出場選手が増えることを祈りつつ, 今年の最後の大会レポートを締めたいと思います。

 皆さん, 今年 1 年間, お疲れ様でした。